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外貌醜状

交通事故による外貌醜状に対する慰謝料について

運悪く交通事故の被害者となってしまい、受傷した場合にはその傷害(入通院)慰謝料が加害者から支払われます。もし、交通事故で顔面や頭部に傷を負いその跡が残ってしまう、あるいは上肢や下肢に傷跡が残ってしまった場合、当然治療費全額及び入通院慰謝料が支払われることになりますが、傷が残ってしまったことによる精神的苦痛からは免れないことになります。このような場合、後遺障害という形で加害者に対し慰謝料を請求することになります。

そもそも、交通事故による傷の治療を続けたにもかかわらず症状が残る、あるいはこれ以上症状が改善されないようなときには、後遺障害等級認定を受け、等級認定がありましたら、加害者(あるいは加害者が加入している保険会社)に対して後遺障害に対する慰謝料や逸失利益を請求しなければなりません。交通事故での受傷により顔面や頭部、上肢や下肢に傷が残ってしまう場合は『醜状障害』という形で後遺障害の等級を受けられることになります。

このうち、顔面や頭部に瘢痕が残ってしまった場合のことを『外貌醜状』と言います。外貌醜状による後遺障害等級は、女子か男子かでまず区別され、『外貌に著しい醜状を残すもの』か、『外貌に醜状を残すもの』かによって区別されます。基本的には男子よりも女子のほうが等級が上となります。というのも、社会通念上醜状によって被る精神的苦痛や職種の制限は、男子よりも女子のほうが多いと考えられているからです。

外貌醜状の状態については『著しい醜状』であるか否かで区別されることになりますが、『外貌の一著しい醜状』というのは頭部であれば(手のひら大)以上の瘢痕が残った場合、あるいは頭蓋骨に(手のひら大)以上の欠損が残った場合となります。顔面部では鶏卵大以上の瘢痕や10円硬貨大以上の窪みが残った場合に7級に該当します。また、耳殻軟骨部や鼻軟骨部の大部分を欠損した場合も『著しい醜状』となり、女子の場合では後遺障害7級、男子の場合では後遺障害12級14号に該当することになります。それ以外の醜状については頭部では鶏卵大以上の瘢痕、頭蓋骨は鶏卵大以上の欠損、顔面部については10円硬貨以上の瘢痕が残った場合に1女子の場合が12級14号、男子で14級に該当します。

このように、交通事故での受傷による外貌醜状は後遺障害等級認定がなされ、等級認定された時点で後遺障害慰謝料と後遺障害逸失利益が加害者加入の保険会社から支払われることになります。後遺障害慰謝料の金額については自賠責保険基準と弁護士基準の考え方があり、保険会社からは最低限度の補償である自賠責保険基準の金額で提示してきます。しかし、弁護士基準での算出方法のほうが金額的には高額となりますので、弁護士基準による計算方法を採用してもらうよう交渉する必要があります。

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